東芝 REGZA 画面が映らなくなったので自分で修理してみた

家電

こんにちは。

我が家のテレビ(東芝REGZA 42J8)が突然映らなくなったので、自分で修理をしてみました。結果としては、完全には治りませんでしたが、延命措置の方法が見つかったのでその過程を紹介したいと思います。修理については、自己責任になりますのでご注意ください。

テレビの画面が突然真っ暗に

テレビを見ていると突然真っ暗に・・・

音は出ているのに、画面には何も映らなくなりました。リモコンで電源を入れ直すと、一度画面が映りますが、すぐに画面が消えてしまいました。何度か電源を入れたり切ったりすると、数分映ることがありましたが、やはり画面が真っ暗になってしまいました。

使用しているテレビ

・東芝 レグザ J8シリーズ 42型

・型名:42J8

・購入年:2014年

症状

・画面が真っ暗で何も映らない(よく見るとうっすらと映っている)

・音は出る

・電源を入れ直すと映ることがあるが、しばらくすると真っ暗になる

※電源を入れてから画面が消えるまでに数秒の時もあれば、数十分、数時間の時もある

実はこのテレビですが、3年前にも同じ症状で画面が映らなくなっており、その時はリコールがされていたので、無償で修理してもらっていました。この時は、電源基板の不具合ということで、電源基板を交換してもらいました。

今回は、リコールが延長されていて2020年8月31日までであればリコール対象だったのですが、運悪く延長終了の1週間後に症状が出たのでリコール対象外になってしまいました。

また、ネットでもいろいろ調べてみると、同じような現象で画面が映らなくなっているという人が多数いるようでした。

メーカーに問い合わせ

東芝のコールセンターに電話で問い合わせてみると、修理には10万円かかるとのことで、新しいテレビを買えるくらいの値段でした。

コールセンターのお姉さんに言われた対応策としては、「コンセントを抜いてしばらく放置してから、電源を入れ直すと映ります」とのことでした。実際にやってみると、確かに、映りました。しかし、しばらく見ていると、また、画面が消えてしまいました。

コロナ給付金もすべて使ってしまっているので、新しいテレビを買うのはかなり厳しいところです。そこで、まずは、テレビの蓋を開けて、おかしい箇所がないか調べてみることにしました。

メーカーで修理した場合

修理代:約10万円

テレビを分解してみた

自分で修理をできないかと試みてみることにしました。

テレビの裏蓋を外してみると中身はこのような感じでした。

故障箇所の推定

音は出るが、画面が映らない

⇒ 画面のバックライトだけ光っていない

⇒ バックライトの系統の電源が正常に動作していない

⇒ 電源基板のどこかが悪いはず

ということで、電源基板を外してみました。

ディスプレイのバックライトへ電源を供給している部分は写真の青で囲ったあたりと思われます。このあたりが怪しいので、もう少し見ていきたいと思います。

基板の修理を行ってみた その1 再はんだ

基板裏面のはんだ状態を見ましたが、はんだクラックが発生している箇所は見受けられませんでした。表面上見えていないだけかもしれないので、大きい部品だけはんだ付けをし直すことにしました。

まずやった事としては、はんだこてを当ててはんだを溶かし、少しだけ新しいはんだを追加するということです。電解コンデンサ、トランス、FETなど大き目の部品だけ行いました。

早速動作確認です。念のため電源をすぐに切れるようにスイッチ付きのコンセントで電源を入れ、何かあったらすぐに電源を切れるようにしました。数十分見ていましたが特に問題なさそうなので、ふたを閉めて通常運転をさせました。しかし、1時間ほど経過したところで、再び画面が消えてしまいました。

ということで、1回目の修理は失敗でした。他のところを試してみます。

基板の修理を行ってみた その2 電解コンデンサ交換

電解コンデンサの交換を行ってみました。今回はディスプレイ用の電源回路部の電解コンデンサだけ交換をしました。対象は次の写真の2個です。

元々付いていたのは、Lelonという台湾のメーカーの部品でしたが、今回は日本製のものを購入しました。

購入した電解コンデンサ

品番:UHE1J121MPD6
メーカー:ニチコン
仕様:120uF、63V
数量:2個
購入先:マルツオンライン
金額:¥608 (送料も込み)

リードをニッパーで切り、電解コンデンサを取り除きました。シリコンでくっつけてあるので、少し外すのに苦労しました。新しい電解コンデンサをはんだ付けし、強力な両面テープで固定しました。

修理が完了し、早速動作確認です。ドラマを見ながら確認をしましたが、途中まではいい調子でしたが、一時間が経過しそうなとき再び画面が真っ暗になってしまいました。

ということで、2回目の修理も失敗でした。修理をする前よりは程度は良くなったような気がしますが・・・

画面の明るさを変えてみた

大体1時間くらいテレビを付けておくと、画面が暗くなるということで、おそらく熱が原因でどこかの部品が異常をきたしているのではないかと考えました。

テレビの機能で、画面の明るさを変えることができます。画面を暗くすれば、バックライトに流す電流が小さくなり、発熱も抑えられ、画面が消えることがないのではないかと考えました。

映像メニュー設定を「おまかせ」から「ライブプロ」に変更しました。「設定ボタン」⇒「映像設定」⇒「映像メニュー」⇒「ライブプロ」という順で選びます。

画面はやや暗いですが、普通に見る分には問題ないレベルです。(私個人の感覚ですが)

このモードでしばらくテレビをつけっぱなしにしましたが、画面が真っ暗になることはありませんでした。1週間くらい使っていますが、このモードで消えることはなかったです。

ということで、画面が消えない方法が見つかりました

おわりに

電源基板を修理したりと色々と行いましたが、結局画面の明るさを暗くすることで何とかテレビを見れるようになりました。とりあえずは、延命処置をする方法は見つかりました。完全に治す方法は見つかりませんでしたが、今後追加で部品交換を行って治ることがあったら、ブログで報告したいと思います。

結果

画面の明るさを暗いモードに変更で延命することができた。
「設定ボタン」⇒「映像設定」⇒「映像メニュー」⇒「ライブプロ」という順で選ぶ。

今回使用した道具

今回修理を行うために購入した道具を紹介します。いろいろと修理することを想定して、たくさん買ってしまいましたが、実際に使ったのは、はんだこて、こて台、はんだだけです。こて台もはんだこてに付属されていたのでいらなかったですが、スポンジがなかったので買ってよかったです。はんだ吸取機、はんだ吸取線、ピンセットは、部品交換を想定して買いましたが、今回は不要でした。

はんだこては、30Wくらいでもう少し安いものも売っています。100均にも売っているみたいです。しかし、今回のようにコンデンサやトランスなど大型の部品のはんだ付けを行う際には、今回のように容量が大きめのはんだこての方がはんだが溶けやすく作業性が良いです。容量の小さいはんだこてでは、部品や基板パターンに熱を奪われはんだが溶けづらくなるためです。

購入した道具

・はんだこて:HAKKO RED 60W No.503 (白光) ¥1,880

・こて台:HAKKO IRON HOLDER No.602  (白光) ¥730

・はんだ:精密プリント基板用はんだ ヤニ入り SD-52 (goot) ¥428

・はんだ吸取機:HAKKO SPPON No.18G (白光) ¥1,700

・はんだ吸取線:HAKKO WICK No.87-4P (白光) ¥415

・ピンセット:No.127 (Anex) ¥248

ちなみに、ホームセンターでの価格ですので、通販などではもっと安く購入できると思います。

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